花粉症対策の定番はマスクやメガネ、これらは花粉と接触しないためのグッズです。
しかし、花粉の少ない都会ほど花粉症がひどいといわれており、必ずしも花粉ばかりが悪者ではないようです。
東洋医学では、花粉症の原因は、花粉に過敏反応する《私の体》にあるとしています。
杉の花粉との接触を仮にゼロにできても、《私の体》は他のものを抗原として選び、同様の反応を起こすでしょう。
花粉症でライフスタイルをかえる努力をする人は少ないですが、食生活の改善で《私の体》を少しでもかえることが必要です。
春が来て暖かくなると、体が緩みます。
東洋医学ではこの体が緩む季節を「解毒の季節」、つまり毒出しの季節と呼んでいます。
この毒の処理が上手くいかないと、気管や粘膜を通して毒素が排泄され、それが鼻水、くしゃみ、かゆみとなるわけです。
その毒出しの運行に欠かせないのが自律神経の安定です。
生活のリズムが乱れがちな夜勤業務や夜の飲食業の人に花粉症が多いのは、自律神経が乱れているからです。
花粉の飛ぶ中で修行する比叡山のお坊さんに花粉症がいないことがいわれていますが、規則正しい生活や食事で、自律神経が安定していることが関係していると考えられます。
冷えが花粉症によくないといわれるのも、冷えると自律神経が乱れやすくなるからです。
現代社会でいきなりお坊さんの修行の様な規則正しい生活は不可能です。
しかし、『早寝・早起き』『1日1回は汗をかく』『腹八分』『乾布摩擦』『朝日を10分浴びる』など、1つでも励行していくことで、自律神経が整って、花粉症になりにくい《私の体》となって行きます。
『入浴はゆっくりする』『体を温める飲食をする』などで、体を温めることも大切です。
薬は症状を抑えるだけですが、《私の体》に備わったバランスをとる働きを高めるために、サプリメントを上手に利用しましょう。
甜茶、シソ、樹皮、果皮などのポリフェノールや乳酸菌が花粉症に一般的にすすめられています。
また、身体を温める働きのあるサプリメントは自然治癒力を高め、自律神経の安定にも良いでしょう。
ただ、それらのサプリメントは飲み続けることで《私の体》のよい変化を与えるものなので、本格的に花粉症が出る1ヶ月前くらいから飲むのがより効果的といわれています。